RIOCH AUTO HALF 修理後の点検
LOMO LC-Aが修理可能か簡単に見極める方法
今までLOMO LC-Aを何台も修理してきて、簡単簡単と軽く考えていた時もありました。
しかし、最近お預かりしても修理できずに返却
もしくはメールの問い合わせのみで修理不可能なカメラがありました。
それらカメラの故障状態には共通点がありました。
巻き上げダイヤルもセット出来るしファインダー内赤ランプも点灯する。
しかしシャッターは音だけで開かないものです。
そんな状態のカメラを統計的に見ると修理可能だったのは10%にもなりません。
修理ってやればやるほど難しい面も浮上してきます。
シャッターボタンを半押しにしてファインダー内赤ランプが点灯するカメラは
いかにも修理できそうですが、実は逆で、巻き上げダイヤルセット出来ず。
シャッターボタンも押せない。そしてファインダー内赤ランプも点灯しない状態のカメラが
過去の当店の統計では90%修理可能なことがわかりました。
2番目に修理可能なカメラの状態は巻き上げダイヤルはセット出来るが
シャッターは音だけで開かない。それにファインダー赤ランプも点灯しないもの。
過去の統計では80%修理可能なことがわかりました。
手順を説明します。
最初に外観から
◦レンズ、ファインダーのクリーニング
◦ファインダーを覗きながら明るい方へカメラを向け
中央の赤のマークが黄色に変わるどうかみ見ます。
実際に撮ることのできる範囲に
ファインダー枠のずれがないか点検します。
◦レザーが貼ってあれば状態を見ます。
◦全体に汚れ、キズなどがないか確認
あればエタノールできれいにします。
◦フイルム感度を100に設定し。
◦AUTO マニュアルのダイヤルをマニュアルに切り替え
絞り口径が適正値に開いているか点検します。
◦カメラにフラッシュとシンクロコードを繋ぎます。
裏蓋を開けシャッター羽根にフラッシュ光がシンクロしているかどうか見ます。
◦裏蓋の開閉具合を点検します。
◦電池を使用するカメラは電池蓋の開閉具合と電池切片、電池蓋の汚れも点検します。
次に裏蓋を開けて
◦EVテスターでAUTO露出測定をします。
◦コリメーターでピントを見ます。
◦シャツタ羽根のに汚れ、キズ、変形がないか点検。
◦スプ―ルに付いているのフィルムを引っ掛ける爪の角度具合を見ます。
◦フィルム圧板の傾きとか圧を見てから
フィルムにキズが付かなくするために圧板の汚れをきれいにふき取ります。
◦巻き上げ巻き戻しの点検
実際にフィルムを入れて作動ぐわいを点検します。
一コマづつちゃんと送れているか見ます。
その際にシヤッターボタンを押し込む時にカシャッと切れる音と
シャッターボタンの深さを点検します。
フィルムカウンターが正常に進んでいるかも点検します。
◦遮光モルトがきちんと貼れているかどうか見ます。
◦最後にもう一度カメラ全体の点検をし終了です。
0コメント